皆さまこんにちは!
さて、今回も3つの足し算の覆面算について解いていこうと思います。
基本的な解き方は2つも3つも変わりませんが、繰り上がりが2になる場合があり注意が必要ですので、その辺りも含めて丁寧に解説していきたいと思います。
■今回の問題
今回の問題はこちらです。
FORTY
TEN
+ TEN
――――――
SIXTY
和約すると、「40+10+10=60」!
訳しても数式が成り立つ素敵な問題となっています。
3桁の計算になりますので繰り上がりが0or1or2となりますので注意が必要になる半面、足す数が3つになる事で逆にヒントも多くなる場合もありますので「難しい」と思わずにトライしてみてください!
■問題を解く前の下準備
まずは毎回のように下準備をします。
・式の上に繰り上がり用の□枠を書く
・式の右側に使用後にチェックをするように0~9までの数字を書く
□□□□
FZRTY
TEN 01234
+ TEN 56789
――――――
SHXTY
また、O(オー)と0(ゼロ)、I(アイ)と1(いち)が見にくくなってしまう為、O=Z、I=Hと置き換えて表示します。
下準備の意味については下記記事でまとめていますので詳しく知りたい方は参考にしてください。
■謎を解いていく
今回の簡単な手順は以下です。
①NとEを解く
②ZとHを解く
③残りを解く
3つの足し算でしかも桁数がバラバラの為に一見難しそうに見えますが、解く手順としては3つで終わります。
それでは其々で解説していきます。
①NとEを解く
まずは一の位を見てみます。
Y+N+N=Y+10□(□は繰り上がりの1か0)
この式が成り立つNは「N+N=0or10」になる必要があり、下記2パターンしかありません。
・N=0、□=0(Y=Y)
・N=5、□=1(Y+10=Y+10)
次に十の位を見てみます。
T+E+E+□(1の位からの繰り上がり)=T+10□(繰り上がりの1か0)
基本的には一の位と同様ですが、一の位からの繰り上がりがあるかないかが違います。
もし繰り上がりがあったと仮定すると、
T+E+E+1=T+10□(繰り上がりの1か0)
となり、一の位と同様Eに入ることのできる数を検証した時に「E+E+1=0or10」になる必要がありますが、成り立つ数は存在しません。
よって一の位からの繰り上がりはない事が分かる為、N=0が確定します。同様の計算によりE=5が確定します。
□□10
FZRTY
T50 01234
+ T50 56789
――――――
SHXTY
②ZとHを解く
次に千の位を考えます。
Z+(千の位の□)=H+10□
万の位を見た時にF+□=Sとなっていることから、□に繰り上がりの1が入ることが確定します。
千の位に戻ると
Z+□=H+10
Z+□が10以上になるパターンは下記2つしかありません。
・Z=9、□=1、H=0
・Z=9、□=2、H=1
しかし、0は既に使用されておりH=0はあり得ない為、Z=9、□=2、H=1が確定します。
1210
F9RTY
T50 01234
+ T50 56789
――――――
S1XTY
③残りを解く
ここまでくれば後は残りを解いていきます。
まず百の位を考えます。足した結果、繰り上がりは2になる必要がありますので、残っている数字で繰り上がりが2以上になるパターンは下記3パターンしかありません。
・8+7+7+1=23(残り数字:2,4,6)
・6+8+8+1=23(残り数字:2,4,7)
・7+8+8+1=24(残り数字:2,3,6)
この時、万の位を確認します。上記3つの式の内F+1=Sを満たせる数が残っているのは、7+8+8+1=24(残り数字:2,3,6)のみです。
つまり、R=7、T=8、X=4、F=2、S=3が確定します。
最後に残った6をYに入れ、Y=6を確定させると答えです。
1210
29786
850 01234
+ 850 56789
――――――
31486
お疲れ様でした。
■感想
今回は3つの数の足し算覆面算について勉強しました。
一見難しそうに見えて、いざと来始めると結構簡単に溶けてしまった印象です。
先にも書きましたが、足す数が3つになることで繰り上がりや計算が難しくなる半面、制限がかかることも多くなり簡単に解けることも多くありそうです。
3つの足し算程度であれば脱出ゲームや謎解き本にもそこそこ出てきますので、ほかの問題もいろいろと取り上げていきたいと思います!
それでは!
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